手作り石けんのオプション

手作り石鹸オプション①香り編・精油(アロマ)量と入れるタイミング

2020年2月28日

手作り石けんのオプションについて数回に分けて説明いたします。
手作り石鹸のオプションには【香り】【色】【保湿成分】等があります。
まずはマルセイユ石鹸でも取り入れやすいオプション【香り】について説明していきます。
香りはいつ何でつけるの?とかいろいろな疑問が出てくるかと思いますので、入れるタイミングからどのくらいの量を入れるのかを一緒に見ていきましょう!

手作り石鹸オプション香り編・精油(アロマ)の量と入れるタイミング:手作り石鹸の香りに使うのは精油(エッセンシャルオイル)?それともアロマオイル?

コールドプロセス製法の手作り石けんにはオリジナルの香りをつけることができます。
基本的に調合しても合わないという香りは少ないので、初めは自分の好きな香りを選んでいただければ問題ありません!

その香りに一般的に使用しているのは天然芳香物質の【精油=エッセンシャルオイル】になります。

大きなくくりではアロマオイルにすべて含んでも問題はないのかなと思いますが、本来のアロマオイルと呼ばれているものは精油(エッセンシャルオイル)とは実は別物なんです。
ですので、簡単にアロマオイルと精油(エッセンシャルオイル)の違いについてまずは見ていきたいと思います。

手作り石鹸の香りに使うのは精油(エッセンシャルオイル)?それともアロマオイル?:精油(エッセンシャルオイル)とは?

まずは精油(エッセンシャルオイル)について簡単に説明していきます。

精油(エッセンシャルオイル)とは・・・
・100%天然の精油(エッセンシャルオイル)
・ハーブ(植物)の花・葉っぱ・茎・根・果皮・樹皮・樹脂・心材や種などから抽出される精油(エッセンシャルオイル)

種類は数百種類に及びます。

余談ですが、同じ植物からでも抽出する部位により名前が変わるものもあります。

例えば、ビター・オレンジの木から3種類の精油(エッセンシャルオイル)が抽出されています。
まずは花からは《ネロリ》の精油
果実からは《オレンジ・ビター》の精油
そして葉・枝から《プチグレン(プチグレイン)》の精油が採れます。

ネロリの精油はとても高価なのでプチグレン(プチグレイン)でよく代用したりもしますね!

こんな風に同じ木からでも違う精油(エッセンシャルオイル)が抽出されるのは面白いですよね。

そしてこの100%天然の精油(エッセンシャルオイル)の使用用途はアロマテラピー(芳香療法)はもちろんのこと、アロマトリートメント、アロマバスや手作りする化粧水やクリームなど身体に使うものにも使用できます。(ただし、通常では精油は希釈して使用しますので、原液を塗布することはしません)

身体にも使用できる精油(エッセンシャルオイル)ですので、手作り石けん作りにおいても使用が可能という事になります。

手作り石鹸の香りに使うのは精油(エッセンシャルオイル)?それともアロマオイル?:アロマオイルとは?

では次にアロマオイルについてを見ていきましょう。

アロマオイルという言葉の方が聞きなれている方が多いかと思いますのでこのアロマオイルとは何かといいますと・・・

アロマオイルとは・・・
・天然の香料ではない《オイル》
・いわゆる科学的に人が作り出した《フレグランスオイル》《ポプリオイル》などのオイル

ですので、100均などで売られているのはこちらのアロマオイルとなりますので精油(エッセンシャルオイル)ではありません。

こちらのアロマオイルは香りを楽しむためのオイルであるため、肌への塗布はできません!
使用用途はアロマテラピー(芳香療法)のみとなります。

精油(エッセンシャルオイル)より香りが長く続くものが多いので下駄箱にティッシュやコットンに含ませて入れて置いたり、トイレの消臭目的のエアーフレッシュナーを作ったりするのに向いています。

最近はやっているアロマワックスバーの香りづけにはこちらのアロマオイルを使用していますね。

使えないわけではありませんが、人によっては肌に影響がでたりもしますので、100%天然の素材ではないので手作り石鹸の香り付けには使用しないでください。


手作り石鹸オプション香り編・精油(アロマ)の量と入れるタイミング:精油(エッセンシャルオイル)の量(%)はどのくらい?

手作り石鹸の香りづけに使えるものは100%天然の精油(エッセンシャルオイル)だという事がわかりました。

さて、その精油(エッセンシャルオイル)はどのくらい入れていいの?という疑問が出てくるかと思いますのでその量についてみていきましょう!

精油(エッセンシャルオイル)はアロマテラピーでも使用用途により敵数の使用上限がありますよね。それと同じように手作り石鹸づくりにおいてもいくつかの目安があります。

まず、最大のポイントはどの用途にせよ精油(エッセンシャルオイル)の上限が《油脂+水分》の2%という事です。

では実際作るときどのくらいの精油(エッセンシャルオイル)を入れるかを見ていきます。

手作り石鹸においての精油(エッセンシャルオイル)の量の目安
フェイス用0.5%以下
ボディー用1%以下
雑貨・フレグランス用(肌に使わない)2%以下

手作り石鹸はフェイス用として使う方が多いと思いますので0.5%までで作っておけば全身使えるようになります。

精油(エッセンシャルオイル)の効果効能は手作り石鹸の場合は香りを感じる部分のみで皮膚からの効果効能はないと思っていただきたいのですが、万が一を考え持病のある方や妊娠中の方は使用する精油(エッセンシャルオイル)の効果効能を確認したうえでご使用ください。

手作り石鹸オプション香り編・精油(アロマ)の量と入れるタイミング:精油(エッセンシャルオイル)の量(敵数)計算方法

精油(エッセンシャルオイル)の入れられる濃度(%)がわかりましたが、一体精油(エッセンシャルオイル)を何滴になるのかの計算方法を下記でご説明します。

計算方法は2通りあります。若干敵数が違くなりますが、今後もし手作り石鹸教室へ行かれる方のためにあれ?私が知っているのと違う!!と戸惑ってしまわないように両方ともご紹介いたします。

共に計算対象は
オイル総量250g・精製水85gの場合です。それでは下記2通りご覧ください!

精油(エッセンシャルオイル)の量(敵数)計算方法①

計算対象 《植物油脂総量250g・精製水85g・フェイス用濃度0.5%》

 

基本式【小数点以下切り捨て】
①(植物油脂総量+精製水)×%=精油の量
②(①で求めた精油の量)÷0.05=使用敵数
(精油(エッセンシャルオイル)から出る1滴がおよそ0.05mlなので0.05で割ります)

濃度
フェイス用0.5%以下 →【0.005を掛ける】
ボディー用1%以下 →【0.01を掛ける】
雑貨・フレグランス用(肌に使わない)2%以下 → 【0.02を掛ける】

実際に計算をしてみると
①(250+85)×0.0050.(0.5%)=1.675
②1.675÷0.05=33.5

使用敵数【33滴】になります。

実際のところ、gとcc(ml)が混合しているのでそういった事に詳しい方は統一しなくていいの?と思う方もいらっしゃるかもしれませんのでそういった方は次に紹介する計算で求めてください。

精油(エッセンシャルオイル)の量(敵数)計算方法②

計算対象 《植物油脂総量250g・精製水85g・フェイス用濃度0.5%》

植物油脂をml(cc)に変換すると・・・1.09倍の容積があります。
ですので、植物油脂250gをml(cc)に変換して計算していきます。
水は(g)=(ml・cc)ですので変換の必要はありません!

基本式【小数点以下切り捨て】

①植物油脂総量(g)×1.09=植物油脂総量ml/cc
②(①植物油脂総量ml/cc))+(精製水)=(植物油脂+精製水)ml(cc)
③(②(植物油脂+精製水)ml/cc))×0.005(0.5%)=精油の量(ml/cc)
④(③精油の量ml/cc)÷0.05(精油1滴の量)=使用敵数

濃度
フェイス用0.5%以下 →【0.005を掛ける】
ボディー用1%以下 →【0.01を掛ける】
雑貨・フレグランス用(肌に使わない)2%以下 → 【0.02を掛ける】

実際に計算をしてみると
①250×1.09=272
②272+85=357
③357×0.005=1.785
④1.785÷0.05=35.7

使用敵数【35滴】になります。

若干こちらの方が使用敵数が多くなっております。
ですので、計算方法①で求めた結果がこちらよりも少ないので計算が苦手な方は計算方法①のやり方で問題ないと思います。


手作り石鹸オプション香り編・精油(アロマ)の量と入れるタイミング:精油(エッセンシャルオイル)の入れるタイミングは?

さて、手作り石鹸づくりにおいての精油(エッセンシャルオイル)の使用量がわかりました。
次に精油(エッセンシャルオイル)を入れるタイミングについてです。

精油を入れるタイミングは石鹸生地を混ぜてトレース(生地がもったりして線が書けるくらい)が出てから入れます。

精油(エッセンシャルオイル)に限らずオプション類のほとんどはトレースが出てから加えていきます。

精油(エッセンシャルオイル)は一つの香りだけを入れても構いませんし、数種類をブレンドしても問題ありません。

ブレンドした精油(エッセンシャルオイル)を入れる場合は、あらかじめブレンドして置いた方が香りが調和されます。

さて今回は主に精油(エッセンシャルオイル)の量の計算方法についてをご紹介いたしましたので、次回はアロマのブレンドの方法についてご紹介いたします!

アロマについて詳しく学びたい方はこちらも併せてご覧ください! ↓

最後までご覧いただきありがとうございました!


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