さて、今回は手作り石けんのオプション保湿編という事で、バター類(シアバターやココアバター等)を使った手作り石けんの作り方を見ていきます
シアバターなどを使った手作り石けんの作り方には二通りあります。
パーム油の代替えとしてシアバターなどに置き換えた作り方がありますが、今回はオプションとして使用する方法をご紹介していきます。
では、早速見ていきましょう!
目次
手作り石鹸オプション④保湿編(シアバターココアバター・ホホバオイル):《スーパーファット》のシアバターやココアバター等を入れる量とタイミングは?
さて、手作り石鹸には精油(エッセンシャルオイル)やハーブパウダー以外にも各種バター類(シアバターやココアバターなど)をいれて作ることができます。
よく聞くのはシアバター入りのハンドクリームとかでしょうか。シアバターは保湿効果が優れているのでいろいろな手作りコスメで使われていますよね。
そのシアバターもちろん手作り石けんにおいても使用可能です!
このシアバターなどの各種バター類ですがオプションとして入れる場合250gバッチ(オイル総量250g+精製水85g)で小さじ1くらいが目安となります。
入れるタイミングですが、こちらもトレース(石鹸生地に線が書けるくらいになってから)がでてから入れていきますが、こちらは入れる前に湯煎で温めて液体状にしておく必要があります。
この手法を《スーパーファット》といいそのままの成分が残るとされています!
シアバターやココアバターなどの各種バター類の使い方
250gバッチ(オイル総量250g+精製水85g)の場合
①小さじ1程度のシアバターなどを耐熱容器か小さいボウルにいれて湯煎して溶かす
②トレースがでたら加えて混ぜて、次に精油(エッセンシャルオイル)を混ぜ、その他のオプション類も加えて混ぜ合わせて型入れする
シアバターなどのオプション類を入れると石鹸生地が少し緩くなることがありますので、トレースがでたらシアバターなどのバター類を加えてトレースの状態を確認しからアロマとその他のオプションも加えた方がやり易いと思います。
手作り石鹸オプション④保湿編(シアバターココアバター・ホホバオイル):保湿の王様!シアバターとは?顏や髪・全身使える?
さて一番聞きなれているシアバターですが、このシアバターとはいったい何なのでしょうか。
シアバターとは・・・
アカテツ科のシアバター(カリテ)の木の実(種子)から採取できる脂(バター)です。主にアフリカで生息している木で保湿の王様!とも言われています。
シアバターには2種類ある?!
シアバターには《精製》と《未精製》のシアバターがあります。
《精製》色が真っ白いシアバターは生成されたものになります。不純物などが取り除かれているので匂いや色も取り除かれている。肌へのトラブルが少ないことから赤ちゃんや肌の弱い方はこちらの精製がおススメ!
《未精製》木から採取したままのバター。そのため色はクリーム色で匂いもある。人によっては肌に合わない場合もあるが、栄養価がそのまま残っているので肌に合えば未精製がおススメ!未精製の方が若干低い温度でとけるので肌なじみがいいといわれています。
未精製の方が管理が難しいようで値段が少し高めです。石けんに入れる場合も使う人により選んでください。
保湿の王様!シアバターは顏や髪・全身使える!!
シアバターはなんともすぐれもので顔や髪の毛含め足の先まで全身に使用できるので持っておくととても便利です。リップクリームなんかにも使われていますよね。
そしてシアバターはなによりも人肌で溶けるので湯煎などで溶かさなくてもそのままでも使えるのがとても便利なポイントでもあります。
私は時間がないときには小さな容器に詰めてハンドクリームや髪の毛をまとめるときに使ったりするのに使用してます。
もちろん植物油脂やミツロウ、アロマなどと混ぜてクリームなどを作ることも可能です。
ただシアバターは人によってはべたつくと感じて重く感じる方もいらっしゃいますが、その場合には自分にあったバターを探すといいと思いますので次にココアバターを見ていきたいと思います。
手作り石鹸オプション④保湿編(シアバターココアバター・ホホバオイル):ココアバター(カカオバター)とは?効果は?
さて、シアバターについでよく聞くのはココアバター(カカオバター)かと思います。
このココアバター(カカオバター)とはいったい何でしょうか。
ココアバター(カカオバター)とは・・・
アオギリ科テオブロマ属:カカオの木のカカオポッドの中に含まれている脂肪分を言います。
主に赤道付近の西アフリカ、東南アジア、中南米で生息されている木で大昔ではお金持ち(王族・貴族)のみが食べられた貴重な物だったようです。
そして《神様の食べた物》という言い伝えがあるようです。(メキシコ・アステカ族の神話より)
ココアバターもシアバター同様に保湿効果に優れています。そしてこのココアバター(カカオバター)は名前の通りココアのようなあまーい香りがします。
あまーい香りはそれだけでもアロマ効果がありとてもリラックスできる香りです。
手作り石けんに入れた場合もこのあまーい香りがほのかに香りますが、スーパーファットでの使い方では思っているような甘ーい香りは残念ながら残りません。
まだ説明できておりませんが、パームオイルの代用として使ったときにはこのココアバターのあまーい香りを感じることができます。
シアバターよりべたつき感が少ないのでシアバターが苦手な方はココアバターを試してみるのもおススメです!
もちろんこのココアバターも人肌で溶けるのですが、シアバターやそのほかの各種バターより硬いので小さな容器に入れてすぐ使うというのには不向きですが、どうしてとかココアの香りが大好きでそのまま使いたい場合は薄ーくスライスしておけばそのまま使えるとは思いますが^^;ハンドクリームやリップクリームなどとして使用したい場合は植物油脂やみつろうなどと一緒に溶かして固めて使うのが使いやすいと思います!
手作り石鹸オプション④保湿編(シアバターココアバター・ホホバオイル):ホホバオイルとは?効能は?
さて、保湿編のシアバター・ココアバターにつぎよく石けん作りで使われるのはホホバオイルです。
このホホバオイルとはなんでしょうか?
ホホバオイルとは・・・
ツゲ科のホホバの種子から採取されるオイルです。ホホバオイルといいますが実際はロウ(液体ワックス)になります。
アメリカ(中南)の砂漠地帯などに自生しています。
ホホバオイルも2種類ある!?
ホホバオイルもシアバター同様《精製》と《未精製》がある!
《精製》透明なホホバオイルが精製品です。精製されているので無色無臭のため手作りコスメなどに使用しやすい。精製されているのでやはり有効成分が取り除かれているがお子様や肌の弱い方には刺激がない精製品がおススメ!
《未精製》ホホバオイルの独特の匂いと黄色いオイルの色が残っているが天然トコフェロールやビタミンなどの栄養成分がそのまま残っているので美容効果は高いが肌に異常が出る場合もあるのでお子様や肌の弱い方には不向きです。
ホホバオイルの特徴!
ホホバオイルは人の肌(皮脂)に20%以上含まれているという【ワックスエステル】が主成分となっていますので、とても肌なじみのいいオイル(液体ワックス)です。
このワックスエステルが含まれるのは植物でこのホホバ(ホホバオイル)のみと言われています!
このホホバオイルは液体ワックスなので参加安定性にも優れているため劣化しにくオイルという事になりますので石けん作りにおいてスーパーファットとして後入れするのにとてもいいオイル(液体ワックス)なんです。
10度以下にならなければ液体状なのでシアバターやココアバターのように溶かす手間もなくすぐに使えるのも魅力の一つです!
そしてこのホホバオイルもシアバターのように直接肌への塗布が可能です。
そのまま肌に塗ってもいいですし、ホホバオイルにアロマを希釈して肌や髪へのトリートメントオイルとしての使用も可能です。
もちろんクリーム作りなどにも使用できます!
ホホバオイルは一本持っていると冬場の保湿対策としてお勧めの一品です!
それぞれ使用感が違うので試してみるとお気に入りの手作り石けんが見つかりますが、私個人的にはホホバオイルのスーパーファットが特にお気に入りです!
さて、あなたならどの保湿成分をプラスしてみたくなりましたか?
今回も最後までお読みいただきありがとうございました♪