手作り石けんのオプション

インフューズドオイル(ローズ・カモミール等)石けんの作り方・温浸法!

2020年4月9日

さて前回はインフューズドオイルの石鹸の作り方の中の冷浸法をご紹介しました。
冷浸法は1か月くらいかけてゆっくりハーブの有効成分を取り出す方法でした。

ただ香りがいいハーブの香りがなかなか取り出せないという事も冷浸法の特徴でもありました。

そこで香りを取り出すことに特化した温浸法について今回は見ていきたいと思います!

インフューズドオイル(ローズ・カモミール等)石けんの作り方・温浸法!:インフューズドオイル①《温浸法》とは?《冷浸法》との違いは?

手作り石鹸で使うインフューズドオイルの温浸法とはどんなものでしょうか。

字のごとく温めて浸出させる方法になりますが、どうやって温めてハーブの有効成分を取り出すのか?といいますと・・・

ボウルや瓶などにハーブを入れて湯煎して温めてハーブの有効成分を抽出して作っていきます!

冷浸法は1か月かかったのに対しこの温浸法は1時間~3時間くらいですぐにオイルを使用できるようになります。

ですのですぐに作りたいときにはこの温浸法で有効成分を取り出したもがお勧めです!


インフューズドオイル(ローズ・カモミール等)石けんの作り方・温浸法!:インフューズドオイル②温浸法の3つのメリットとは?

そして温浸法の最大の3つのメリットは・・・

3つのメリット
①数時間でハーブの有効成分が抽出できる!
ハーブの香りが採れる!
③油溶性の成分が採れる!

このハーブの香りを取り出す事こそが温浸法をやる意味に当たります。

ハーブの香りを取りだす事を目的とするこの温浸法ですので、温浸法に向くハーブというのは、精油(エッセンシャルオイル)のあるハーブになります。

温浸法に向くハーブ
ラベンダー、ローズ、ローズマリー、ペパーミント、シナモン、レモングラス・カモミールなど

ですので温浸法でどんなハーブを使用しようか考えるときには精油のあるものかどうかを考えると選びやすくなりますよ!

インフューズドオイル(ローズ・カモミール等)石けんの作り方・温浸法!:インフューズドオイル③温浸法に向くオイルは?オリーブオイルやごま油?

さぁ、使用したいハーブが決まったら使用するオイルを決めていきます!

この時の使用するオイルは熱に強いオイルを使用します。
この後に抽出のやり方をご紹介しますが、湯煎にかけて80度近くまで温度を上げていくやり方もありますので、熱に強いオイルで抽出しなくてはいけません。

ピーナッツ油やウォールナッツ油、グレープシードオイルも熱には強いですが手作り石鹸においては石けんにしたときに酸化が早まるオイルになる為メインで使用するオイルとしてはお勧めしません。もちろんインフューズドオイルを作って使用するのも大丈夫ですが、オイル総量の20~30%で使用するのがお勧めです。

インフューズドオイル(温浸法)として使う場合はそのオイルをメインとして石けんを作っていくと思いますので、熱に強く尚且つ酸化しずらいオイルを使用していくことをお勧めいたします。

熱に強く酸化しにくいオイル
オリーブオイル、ごま油(セサミ油)、サンフラワーオイル、椿油など

せっかく手間をかけて作るインフューズドオイルですのでメインとして使用して香りを楽しんでいただきたいなと思います!

では次にインフューズドオイル(温浸法)の作り方の手順についてみていきたいと思います!

インフューズドオイル(ローズ・カモミール等)石けんの作り方・温浸法!:インフューズドオイル④温浸法に必要な道具

手作り石鹸で使用するインフューズドオイル(温浸法)作りに必要な道具と材料を見ていきましょう!

 

必要な道具
IHヒーター ・ はかり ・温度計 ・へら ・計量カップ
抽出用の瓶又はボウル(作り方により必要な道具違いますの作り方のところで確認ください)
温める為のボウル(鍋)

ハーブを漉す為に使用する
ガーゼや排水ネットやコーヒーフィルター ・ ボウル又はプラスティック製カップ

必要な材料
使用するハーブ ・ 抽出するのに使用する植物油

 

使用する量ハーブの量は抽出方法により異なりますので抽出のやり方のところでご紹介いたします。

早速準備が整ったらインフューズドオイル(温浸法)抽出作業を開始します!


インフューズドオイル(ローズ・カモミール等)石けんの作り方・温浸法!:インフューズドオイル④温浸法の手順!

それでは手作り石鹸で使用するインフューズドオイル(温浸法)の作り方を見ていきます!
抽出方法は2パターンあります。
じっくりと抽出する方法と温度を一気に上げて短時間で抽出する方法です。できればじっくりと時間をかけて抽出していただきたいのですが、中々仕事や家事などで忙しいのでそうもいかないのが現代人ですよね。そういった場合でも抽出できる時短バージョンも併せてご紹介していきます!

インフューズドオイル④温浸法の手順!《通常バージョン》

まずは数時間かけて抽出していく温浸法のインフューズドオイルの作り方です。以下で記載するハーブの量はあくまで目安になりますのでお好みに応じて調整してください。

オリーブオイル等の使用オイル 200g
ドライハーブ 10g~20g(10gくらいから試して自分好みの量を探してみてください!)

フレッシュハーブでも可能ですが水分が含まれるためオイルが酸化しやすくなるのでできればドライハーブがお勧めですが、フレッシュハーブの場合はドライハーブの3~4倍必要になります。

《作業手順》

瓶にハーブを入れてからオイルを注ぐ。
(ハーブがオイルに浸ってなければ数回かき混ぜる)
②お鍋又はボウルにお水を入れる
(水は瓶を入れたときに瓶が倒れないように3~4cmくらい)
③IHヒーターに②を載せ①の瓶の蓋を軽くのせてハーブとオイルの入った瓶を入れて温めていく。(瓶の蓋は必ず載せるだけ!閉めると危険です!)
④お湯が沸騰しそうになったら一旦IHヒーターを止めて覚めてきたらまた温めるを繰り返す。
(作業中はその場から離れないで最後まで行います)

⑤④を最低でも1時間かけてに出す。余裕があれば2時間くらい。
⑥1時間湯煎した後はそのまま冷ます。
(フレッシュハーブの場合は15分前後繰り返せばOK!)

オイルが触れるくらいまでになったらガーゼなどでハーブを漉す。
⑧その後は普通の手順で石けんを作っていきます。

作っている最中徐々にハーブのいい香りが立ち込めてきて気分が良くなっていきますよ♪
念のため換気も忘れずに行ってくださいね。

こんなに時間をかけられない!という方は次にご説明する時短バージョンで試してみてくださいね!


インフューズドオイル④温浸法の手順《時短バージョン》

では次に数時間も時間をかけられない時の時間短縮バージョンを見ていきます!

使用するハーブの量も若干違いますのでご確認くださいね!

オリーブオイル等の使用オイル 200g
ドライハーブ 20g(目安としてオイルの1/10程度のハーブ)

フレッシュハーブでも可能ですが水分が含まれるためオイルが酸化しやすくなるのでできればドライハーブがお勧めですが、フレッシュハーブの場合はドライハーブの3~4倍必要になります。

《作業手順》

①ボウルにハーブを入れてからオイルを入れて一度へらでかき混ぜる。
②お鍋又はボウルにお水を入れる
(水はボウルを入れたときに浮かない程度。)
③IHヒーターに②を載せ①のボウルをのせてハーブとオイルの入ったボウルを入れて温めていく。
④オイルに温度計を入れた状態で湯煎を続けオイルの温度が80度に上がるまで湯煎を続ける。
⑤80度になったらIHヒーターを止めてそのまま冷ます。

⑦オイルが触れるくらいまでになったらガーゼなどでハーブを漉す。
⑧その後は普通の手順で石けんを作っていきます。

こちらも作業中にはハーブの香りが立ち込めてきます。カモミールのハーブなんかは特に眠たくなってきますのでご飯を食べた後に作業をすると本当にそのまま寝てしまいそうになりますよ~

インフューズドオイル(ローズ・カモミール等)石けんの作り方・温浸法!:まとめ

さてインフューズドオイル(温浸法)の作り方を見ていいただきました。

どちらの作り方にしてもこの温浸法のインフューズドオイルを使用して作った石けんは冷浸法でつくったものより香りが残りますので精油(エッセンシャルオイル)を使用したくない場合にはこの手法でつくるのがいいですよ!

使用感も好き嫌いがありますが、私自身は嫌いではありませんし、ハーブの香りが楽しめるのが魅力的だと思ってます。

この他にも前回少しご紹介したLLiやウルトラ抽出法、真空抽出法などというものもあります。

上記3つはエタノールを使用しての抽出方法になりますので、2020年4月現在、コロナがはやっている中ではこのエタノールが手に入りませんし、今現在この手法で石けんを作ってエタノールを使用するのではなく消毒の為、または医療関係者に回るようにしてほしいという願いもあるのでできれば今回ご紹介した温浸法や前回ご紹介した冷浸法での作り方を推奨いたします。

コロナが終息した際には是非エタノールを使用した抽出方法も思う存分楽しんでいただけたらという思いもありますので、ウルトラ抽出方法についての詳細はコロナ終息後にアップしたいと思います。

その他の2つの抽出方法はそれぞれ開発した先生などがレッスンを開いて教えていますのでサイトでご紹介することは致しませんので各先生やそれを受講された先生から教わってくださいね!

LLi抽出法はcedar farm 長島司 先生
真空抽出法はukiukiせっけんライフ 田島先生

 

色々な手作り石鹸の作り方がありますので自分の好きなやり方の石けんを作ってたのしんでもらえたらなぁと思います!

今回もお読みいただきまして心より御礼申し上げます!ありがとうございました!


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