手作り石鹸作りに慣れてくると精製水の代わりに野菜や果物、またはお酒などを水分として使用できるんだ!とわかってきます。それによく旅行とかに行くとその土地の野菜や果物を使った石けんが売っていたりしませんか?!
売っている石けんだからできるのかな?と初めは思うかもしれません。ですが、実際は自分で作る手作り石鹸にも使用できるんです。
今回は野菜や果物を使用する場合の取り入れ方を見ていきたいと思います!
果物・野菜以外で精製水の代わりに使用できるもの一覧はこちら↓
《手作り石けん精製水の代わり》に使用できる素材まとめ!!
目次
野菜・果物は手作り石鹸で精製水の代わりに使えるの?水分量は?:そもそも精製水とはどんなもの?
まず初めに、精製水の代わりに使える水分についてを考えてみましょう!いつもは精製水を基本として使用するかと思いますが、そもそも精製水とはどんな水なのかをみてみましょう!
精製水とは・・・《日本薬局法》《工業用》
水に含まれるミネラル類(マグネシウムやナトリウム等)や塩素などの不純物が取り去られた水のことです。
精製水には大きく分けて2つあります。
A)日本薬局方 医療用精製水
B)JIS規格 工業用精製水
A)日本薬局方はさらに
純度低←《①常水》≦《②精製水》≦《③滅菌精製水》≦《④注射用水》→純度高
に分類されています。
一般的にドラッグストアなど入手できているのは②の精製水の分類のものがほとんどです。
主に医療器具を洗うため、試薬などを溶かすため、コンタクトレンズ洗浄のために使われます。
①の常水を超ろ過・イオン交換や蒸留などをして作らているのが②の精製水になります。日本薬局方規格にのっとて製造されています。
一方、B)の工業用精製水は製造メーカーごとに基準を作っている精製水になります。
こちらの使用用途は化学機器や容器などの洗浄、塗料などを希釈するとき・車のバッテリー液・洗車などで使用されます。人体に使用しません。
純度としては医療用の方が高いため、手作り石鹸作りで使用する場合はA)の日本薬局方で定められている精製水を使用するのが無難だといえます。
そして、精製水は開封したら7日~10日前後使い切らないと雑菌が増えたりするようですので、開封後は冷暗所で保管してすぐに使い切るようにしてください。
ミネラルウォーターは?
ミネラルウォーターも手作り石鹸には不向きです。
なぜなら、ミネラル類が含まれているからです。
精製水とは・・・ミネラルなどを除去したものと考えれば使用しない方がいいですよね。
ミネラルなどがアルカリ(苛性ソーダ)と反応してしまう可能性もあり、さらに酸化しやすい石鹸ができてしまいますので石けんは作れますが局方の精製水を使用することをお勧めいたします。
野菜・果物は手作り石鹸で精製水の代わりに使えるの?水分量は?:野菜と果物の石けんは作れる!
さて、いよいよ今回の本題、野菜と果物は精製水の代わりに使えるのか?という事ですが精製水代わりに使う事は可能です。
ただし、精製水には不純物がほぼ含まれていなかったのに比べ野菜や果物を使用するといろいろな成分が加わる為酸化が早くなってしまうのが難点です。
ただし、早く使ってしまう事を条件に野菜や果物をジュースにして精製水の代わりに使って手作り石鹸を楽しんでみるのは大いにありです!!
野菜・果物は手作り石鹸で精製水の代わりに使えるの?水分量は?:野菜・果物の手作り石鹸の作り方と水分量
さて、ではどのようにして野菜と果物を手作り石鹸に取り入れて作っていくのかを見ていきたいと思います!
【野菜・果物石けん】ジュースにして精製水の代わりに!
野菜と果物の石けんの取り入れ方は同じになります。
使用したい野菜や果物をジュースにして精製水の代わりとして使用します。
ただし、赤や紫系の野菜や果物の色はほぼ茶褐色になってしまいます。
果物で柑橘類のものは100%での使用は避けた方が無難です。
何パーセントならOKかと聞かれると分析などに出したことがないのでわかりませんが、アロマの精油を考えると肌への刺激がでたり光毒性なども気になります。もしどうしても実践してみたい場合は自己責任で肌を洗う際にはパッチテストなどを行い
最新の注意を払ってください。
【果物石けん】【野菜石けん】ジュースの作り方!
①使用したい果物または野菜をきれいに洗い水分を拭き取る。
→時間があれば水分を乾燥させておくといいですよ!
②すりおろし器やジューサー・ミキサーなどで液状にする。
葉っぱ系の野菜はそのままだとミキサーやジューサーが回らなかったりします。その場合は少量の精製水を足してみてくださいね!
③液状になった野菜をコーヒーフィルターやガーゼで漉す。
④漉したジュースを使用する!
*精製水以外のものは苛性ソーダと合わせたときより温度が上がりやすく尚且つ匂いもきついので気を付けて扱ってください!!
【野菜石けん】【果物石けん】水分量は?
野菜石鹸と果物石鹸を作る場合の水分量は通常より少しだけ減らした方が使いやすい石鹸ができ上がりました!!
通常ですと35%の精製水を使用して作ることが多いですが、野菜や果物の石けんは同じ水分量でももちろんできますが、この水分量で作ってしまうとものすごくわらかい石鹸になりました。
ですので2~3%程度少なくして32~33%位でまずは作ってみるといいかと思います。
実際はもう少し減らしても出来上がりましたがトレースが物凄い勢いで出たことがあります。
予想以上の速さに驚きそれ以降は32%~33%で作るように私はしてます。
そして野菜や果物の種類・または同じ野菜(例えばパプリカ)でも産地や時期によりいろいろな成分が違うので同じ%でつくってもできあがり(硬さなど)が変わってくるのが果物や野菜を使用した場合の難点でもあり面白さでもあります!
自宅菜園などをしている方はご自身で作った野菜を使って作るとものすごく特別感のある石けんが出来上がりますよ!
野菜・果物は手作り石鹸で精製水の代わりに使えるの?水分量は?:まとめ
さて、今回は果物・野菜は手作り石鹸つくりにおいて精製水の代わりに使えるのかを見てきました!
精製水での作り方に慣れてから精製水以外での水分を試した方がやり易いかと思います。
色々な野菜や果物で試してお気に入りの使用感の石けんを見つけてみてくださいね!
果物・野菜以外で精製水の代わりに使用できるもの一覧はこちら↓
《手作り石けん精製水の代わり》に使用できる素材まとめ!!
今回も最後までご覧くださいましてありがとうございました!