手作り石けんの種類についてで少し触れた、機械練り石鹸と枠練り石鹸についてをご紹介して
いきます。
簡単に例えていうなら、機械練は「機械ですべて完成させる大量生産向けの石けん」
枠練は「枠に流しいれて冷やし固めて時間をかけて作るので沢山作れない石けん」です。
このページでは
機械練り石鹸(練石鹸)と枠練り石鹸(枠練り冷製法)の違いを
わかりやすいように、手作り石けんで例えたものも交えてご紹介していきますね!
目次
機械練り石けん《練り石けん》とは
大手企業の無添加せっけん(釜炊き製法)や中和法の石けんで作った「石けんにかわ(ニート
ソープ)」を乾燥させて「石鹸素地」にしたものを乾燥させペレット状(粉末)などにして
香りや保湿成分などを加えて機械で練って押し出し機というもので細長く押し出したものを、
専用の金型で型抜きして(型打ち)作っていく製法です。
石鹸素地とは・・・石けんにかわ(ニートソープ)を固めてチップ状にし乾燥させたもの
そして、機械練り製法の化粧石けんでは純石けん分が93%以上使用したもので、水分は16%以
下で尚且つ原料のおよそ98%が石鹸素地で生成されたものという決まりが設けられています。
ですので後から加える香りや保湿成分も好きなだけ加えられるわけではないんです。
手作り石鹸でいう機械練り石けん《練り石けん・コネコネ石けん》とは
機械練石鹸を手作り石けんで例えていえば、まさにお店などで売られている石鹸素地で作るコ
ネコネ石けんを思い浮かべてもらえるとわかりやすいと思います。
この場合は、石鹸素地に少量のお湯を加えて練っていきながら、アロマや保湿成分のグリセリ
ンなどを加えていき好きな形にしたりクッキー型などで抜いて数日乾燥させて完成となりま
す。
細かい部分では違ってきますが、機械練りをわかりやすく例えるにはこのコネコネ石けんが一
番わかりやすいかなと思います。
機械練りの石けんもコネコネ石けんもそうですが、洗顔や石けんシャンプーというよりは汚れ
を落とす作用が強いので手洗い石けんやボディー石けんとして使うのに向いている石けんで
す。
コネコネ石けんなら小さなお子様とも一緒に作ることができ、ハーブパウダーやハーブを細か
く刻んで入れたりと自分好みの石けんが作れる簡単な手作り石けんの一つです!
ただし、石けんはアルカリ性のため、残念ながらほとんどのハーブは茶色く変色してしまいま
す。変色しないハーブの代表は「カレンデュラ」です!
きれいな黄色のハーブがほぼそのまま時間がたっても残っていますので是非試してみてくださ
いね!
枠練り石けん(枠練り冷製法)とは
こちら大手企業の無添加せっけん(釜炊き製法)で作られた石けんにかわ(ニートソープ)を
使用したものになりますが、機械練りでは石けんにかわを乾燥させてペレット上にしてから使
用したのに対し、枠練り石鹸は、流動性のある石けんにかわ(ニートソープ)の段階で香りや
保湿成分などを配合して、流動性のある状態でさらに温度の高い状態のまま専用の枠に流し入
れます。
枠の中に入れるので枠練り石鹸と言われています。
そして、そのまま冷やして固めていき、1日~2日後に枠から出してカットしていきます。
カットした石けんを乾燥させて完成となります。
使用している成分によりだいぶ違ってきますが、機械練り石鹸では完成後ほぼすぐ使えたのに
対して枠練り石鹸は、乾燥期間は短いもので1週間程度で長いものでは数か月乾燥させて完成
となります。
機械り石けんに比べて手間暇がかかることから高価な石けんが多いのが特徴です。
この枠練り製法の化粧石けんでも純石けん分が93%以上使用したものですが、水分は2
8%以下となり石鹸素地の割合は60%前後となり残り40%前後は美容成分だったり、保湿成分
を加えてオリジナル感あふれる石けんを作ることが可能です。
手間暇がかかる上に、尚且つ美容効果の高い美容成分などを配合したものは本当に
とっても高価な石けんとして販売されています。
手作り石鹸でいう枠練り石けん(コールドプロセス製法)とは
そして、こちらも細かい部分では違ってきてしまいますが、枠練りの分類なのが、
コールドプロセス製法の手作り石けんです。
【オリーブオイル等の好きな植物油脂】 + 【苛性ソーダ水】
↓
反応熱のみで製法】
石けんにかわ(ニートソープ)が出来上がりオプションで
保湿作用や美容作用のあるものや香料(アロマオイル)を
加えていき、専用の入れ物(枠)に入れて固め1~2日後に
枠から出しカットして乾燥させたら
↓
【固形石鹸】の出来上がり!です
手作り石けんの場合は乾燥期間は型から出しカットしてから約4週間で使用できるようになり
ます。
完成までに時間を要する、枠練り製法の石けんのほうが機械練りより高くなってしまうのも
納得ですよね。
ですので、もちろん全身使用できるのですが、
枠練り製法は洗顔石鹸で使う方が多いと思いますが、
乾燥する季節などは枠練り製法の石けんで、体を洗うのもおススメです。
洗顔石けんに使えるので基本的には全身OKですが、高価な美容成分などが
入っているとやはり気が引けてしまいませんか?
市販の石けんは大きさはさまざまですがやはり1個1000円前後するものだったり
数千円するものまであります。
もちろんそういった石けんを購入し続けるのもいいですが、
手順さえ覚えてしまえば、自分が好きなオイルの配合で購入するよりも
続けやすい価格でできてしまいます。
ですので是非、このブログに出会った方にはぜひ
手作り石けんを取り入れた素敵な生活を送ってほしいなと思います。
本日も最後までお読みいただき心からの感謝いたします。