手作り石けん

手作り石鹸の販売は違法!?薬機法(薬事法)クリアするには?

2020年4月2日

《手作り石鹸 販売について》

初めに・・・手作り石鹸を販売することは違法になる場合もありますので、販売を考えている方は要チェック!

という事で、今回はちょっと硬いお話です。
ハンドメイド作品はどうしても作る側としては売りたくなってしまいますよね。
私も売りたい!と思ったことは多々あります。

でも、法を犯してまで売るべきなのか?と感じます。

はい。今回は手作り石鹸の販売についてを見ていきたいと思います。

昨今、個人でも簡単に出品できるサイトが沢山あります。
そして手作り石鹸も沢山売られているのが現実です。

扱いは雑貨とされていますが果たしそこまでして売るのは
手作り石鹸作りが好きな人にとってはかなり葛藤があるかと思います。

一生懸命に考えたレシピ。

でも雑貨。

一言でも効果効能やオイルの名称などを
記載しただけでも本来は違反になる。

購入者も納得して購入して使用した場合
自己責任などという文言の記載もありますが・・・

もし何かあった時本当に訴えられないのか・・・
と感じてしまいます。

出来るなら法を犯さないで自分の考えたレシピに似通った
石けんを売る方が増えてほしいと感じます。

手作り石鹸の販売【OEM(コールドプロセス製法】編

さて、手作り石鹸を販売するてっとり早い方法は【OEM】です。
昨今いろいろな業界でOEMはやっていますが手作り石鹸ももちろんOEMできます!

手作り石鹸でいうOEMとは
自分で考えている使用感の石けんを専門業者に製造してもらう事です。
自分では製造できないのがOEMです。

ただ、自分で考えたレシピもそのまま採用されるかはわかりません。

すぐに劣化してしまうような
レシピ等では製造してくれないことももちろんあります。

化粧石けんとして売るという事は
自分で作って楽しんだレシピではダメという事です。

なのでOEMを募集している企業というのは
独自で開発した安定レシピなどの実績を持っていますので
厳密な打ち合わせを行った後レシピ内容が決定になります。

厳密なレシピ内容を教えてくれないところもあるようです。

recipe決定後に試作品を試しさらに調整していきます。

オイルも持ち込みOKかそれとも用意してあるものからか、
用意されているオイルは何かなども初めに確認をしておくといいでしょう。

試作品も無料だったり初回は無料だけど
2回目からは有料や初回から有料の企業など
まちまちですのでそういった点も必ず確認しましょう!

手作り石鹸の販売【OEM(コールドプロセス製法)】小ロットは何個から?

さて、手作り石鹸を販売するのに
手っ取り早い方法はOEMというのはわかったかと思います。

では最低どのくらいの小ロットの依頼が可能なのでしょうか。

個人で発注したいと考えるとき、
企業のように何千個単位で
発注するのはもちろん難しいことですよね。

手作り石鹸のブームもあってなのか、
今は小ロット最低100個での発注といった会社が多く見られます。

中には個人で化粧品製造業・製造販売業の許可を取っているお店は
100個の小ロットよりも少ない20個~とか50個~という小ロット
受けてくれるところもありますので自分で販売したい使用感の石けんを
法を犯すことなく販売できる時代となってきています。

販売をしなくても贈答用として依頼する方もいらっしゃいます。
(本来は手作り石鹸を不特定多数の方へ配ることも禁じられているからです。)

ですのでまずはぜひ、OEMでの販売をして頂きたいと思います!

ただしやはりお金がかかることです。
レシピやオプションにより価格もだいぶ変わってきます。

でもどうしてもオリジナルの石けんを販売したい場合は
シンプルだけど少しだけオリジナリティーのある石けんを
販売するところから始めてみてはいかがでしょうか。

石けんにつける名前をひと工夫したり
(名前には薬機法(薬事法)の制限が入りますので使用できない文言もあります)

パッケージを目立つようにしたりと
工夫してまずは利益を出し
最終的には自分が作りたいオイル・レシピで
販売できるようにしていくやり方もあります。

もちろん価格は気にしない!
という方は初めから他と差をつけるべくレシピ
パーッケージなどをとことん自分色に仕上げて販売してほしいです。

最近はメルカリやミンネ、ベースなどそういったサイトで
手軽に販売できるので一概には言えませんが

個人的に言えば小ロットで依頼するということは
まずは自分の知っている方を対象に売っていくのかなと感じます。

ただ、レシピを変えるごとに
料金が基本的には発生してしまいます
ので
その点だけはお気を付けください。


手作り石鹸の販売【OEM】の費用に含まれる作業どこまで?PL保険加入も必須!?

さて、手作り石鹸OEMをする際の費用や
どこまでが対象となるのかが一番気になりますよね。

実際のところ費用はその企業や店舗によりまちまちです。
小ロットの企業で20個で1万5千円位~という風に
記載してくれているのを目にしますが、
あくまでも最低価格ですので使用する素材により+料金が発生します。

そしてその費用に含まれるのは何かを確認する必要があります。

基本的には製品の打ち合わせ(企画)製造から
一次的な梱包・製品ラベルまでが含まれています。
ただし、既存のレシピにないような場合は初回のみ
企画打ち合わせで別途料金が発生する場合もあるようです。

最終的な2次包装やそのデザインパッケージ・
箱なども基本的には別途料金となります。

デザインはもちこみだったり依頼している
OEM会社在籍のデザイナーや提携企業を
紹介してくれるところもあります。

上記記載のように別途料金です。
一切紹介してくれないところもあります。

試作品に関しては上記でも触れているように
完全無料や初回のみ無料、
すべて別途料金かかるところもあります。

そして化粧石けんとして販売に必要な手続き
薬務課への申請(無料で申請してくれるかは要確認)
までを行ってくれるところが多いようです。

だいたいはHP上に記載がありますので必ずそこまで確認します。

手作り石鹸の販売【OEM(コールドプロセス製法)】PL保険とは?

そしてPL保険への加入を絶対条件としているところもあります。

PL保険とは・・・
生産物賠償責任保険になり、石けんを購入して
使用した方に何かトラブルが発生した際に適用される保険です

たまに販売業者には責任は一切ないといったことを
耳にすることもありますが、現実はPL法(製造物責任法)とは、
製造した業者に加え販売者共に責任を課せられます。

ですので、化粧石けんとして売る以上加入しておかないと
何かあった際に自分ですべて賠償責任を負うことに
なってしまいますので加入を必ずすることです。

金額は売上金により変わるとのことですが、
50万円の売り上げで3000円程度とのことです。

販売する以上はこういった責任も果たさなければいけません。
ですので安易に自分で作った手作り石鹸を
販売することが安全なのかと考えてしまいますよね。


手作り石鹸を雑貨として販売するリスクは?!

さて、手作り石鹸を手っ取り早く
販売する方法【OEM】についてみてきました。

そして化粧石けんとして売る場合は
PL法に引っかかってくるのでPL保険に加入することが
大切とのこともご理解いただけたかなと思います。

ただ、現在見かける【雑貨】として
手作り石鹸を売っている場合は
本当に責任が問われないのでしょうか。

本来は使用しているオイルなどを
記載してはいけないはずでは?雑貨なので。
でも使用オイルなどを記載している方も見かけたことがあります。

洗濯用の石鹸などとして売る場合は
家庭用品品質表示法に基づき【氏名や住所】など
責任の所在をはっきりさせないといけない。

石鹸試験方法で明らかになった成分を
表示しなければいけないので検査を要します。

ですのでそこまでされてないと思うので
この洗濯用石けんなどには
おそらくほとんどの方が当たらないと思います。

実際今の法律だと雑貨としての石鹸販売は
潜り抜けられるようですが、何か重大事故が起こった場合、
本当に責任って問われないのか私自身は考えたことが幾度となくあります。

責任を問われないから販売してもいいのかなぁ?

それってなんか違うかも・・・
と思って販売を踏みとどまりました。

販売している人を非難するつもりはありません。
それに購入する側もそれを承知で購入しているわけですから。

だけど10年前など手作り石鹸作りが
はやり始めた当初より販売する人が増えてきている昨今。

なにかトラブルが発生した際に大幅に
規制がかかるかわからないし、
責任を課せられてしまう恐れもあります

すぐにどうこうなるわけではないですが、
グレーゾーンで販売を続けるより
もし今それで得た収入がるならその収入で
OEMの販売に移行していくのもいいですよね。

一人でも多くの人が安心安全な手作り石けんを使っていただきた
手作り石鹸の魅力をしってもらえればいいなと思います!

 

今回も最後までご覧いただきましてありがとうございました。



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