手作り石けん苛性ソーダ・苛性カリ

苛性ソーダと苛性カリの使用上の注意と保管方法!《手作り石鹸作り》

2020年2月20日

さて、コールドプロセス製法の手作り石鹸において欠かせない材料は苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)といことはすでにご理解いただいてると思います。

そして毒物劇物していということも前回のページでお読みいただいたかと思います。(まだの方はかならず【苛性ソーダ購入(東京)資格や苛性ソーダ処分方法・苛性ソーダとは?】をご覧ください!)

苛性カリの購入方法も同じです。

毒物劇物法の【劇物】指定ですので、使用上の注意がございますので今回は苛性ソーダと苛性カリの使用上の注意について説明していきます!


目次

苛性ソーダと苛性カリの使用上の注意と保管方法!《手作り石鹸作り》:苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)とは?

苛性ソーダ・読み方は?

正式名称は【水酸化ナトリウム】《すいさんかナトリウム》(化学式NaOH)になります。
食塩(塩化ナトリウム)を電気分解することで出来るのが苛性ソーダです。

手作り石鹸づくりの勉強をしていると水酸化ナトリウムという名前も出てきますので、頭の片隅に置いておいてくださいね!

苛性カリ・読み方は?

正式名称は【水酸化カリウム】《すいさんかカリウム》(化学式KOH)になります。

苛性カリは塩化カリウムを電気分解するとできるのが苛性カリです。。
塩化カリウム(KCL)とは・・・食塩(塩化ナトリウム)に似ている無色の結晶とのことです。

苛性ソーダ・苛性カリは【危険物】!

そして、苛性ソーダと苛性カリはともに【毒物劇物の”劇物”】指定の【強アルカリ性】【腐食性】のある薬品になり危険物取扱の資格がない業者は販売が出来ません。

皮膚に触れると火傷の恐れがあり、目に入れば最悪失明してしまうこともあります。

こんなことを聞くと、扱うのが怖くなってしまいますよね。それに【毒物劇物】ってつくから危険なものでしょ?なのに、自宅で使って大丈夫!?と感じてしまいますよね。

私も初めはそうでした。苛性ソーダ自宅で使うの怖いなぁーと。なので手作り石鹸教室に習いに行ってしばらくしてからようやく自分で購入しましたが、初めて買うときや自宅一人で使う際少し緊張した覚えがあります。

でも、怖いと思うからこそ丁寧に気を付けて使うので初めのうちはそんなにこぼしたりとかしないものなんです。

でも何度か使用していくうちにその恐怖心が消えてしまうことがあります。その時が本当に気を付けてほしいときでもあります。

これから、下記で説明する注意事項をもちろん初めて使う時には何度も繰り返し見て確認していただきたいのですが、手作り石鹸づくりに慣れてきたころにも定期的に確認しながら行っていただきたいと思います。

使用上の注意を守って扱っていただければ、苛性ソーダで起こる事故を防げますので、手作り石鹸作成時にはかならず下記の注意事項を守って行ってください。

それでは早速使用上の注意を見ていきましょう!


苛性ソーダと苛性カリの使用上の注意と保管方法!《手作り石鹸作り》:《重要》手作り石鹸の苛性ソーダ・苛性カリ使用上の注意:7つのこと!

苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)と苛性カリ(水酸化カリウム)の使用上の注意になります。
しっかりと確認をしておきましょう!

使用できる素材は、シリコン製、プラスティック製、耐熱性のガラス、ステンレス製品になります。
アルミや銅、錫(すず)、鉄やテフロンなどの素材のものは溶けたりしますので使用不可です。

私自身もまだステンレスボウルを使用してはいるのですが、最近ではステンレス製もアルカリと反応して溶けだす成分があるらしく、かき混ぜるときに使用するボウルはステンレス製以外のものがいいともいわれていますので、これから購入する場合は耐熱ガラスやプラスティック製のものがいいかもしれません。

では、使用する上での注意事項になりますので、ご覧ください。

苛性ソーダを扱う際の注意事項!7つのこと!
1、時間に余裕をもち焦らずに扱うこと。
2、喚起の良い場所で行うこと。
3、作業スペースは十分にとり新聞紙または厚手のテーブルクロス等を敷くこと。
4、ゴム手袋、エプロン、ゴーグル、マスクを着用して作業を行うこと。
5、苛性ソーダを溶かす時はシンクの中やボウルの中で行うこと。
6、苛性ソーダを扱った手袋で顔や洋服などをむやみに触らないこと。
7、お子様やペットがいる場所では行わないこと。

 

上記の7つのことを守り作業を行っていきます。その理由も知って行いとなぜ?という事になりますので、1つずつ理由も見ていきましょう!


苛性ソーダと苛性カリの使用上の注意と保管方法!《手作り石鹸作り》:《重要》手作り石鹸の苛性ソーダ・苛性カリ使用上の注意:7つのことの理由!

1、時間に余裕をもち焦らずに扱うこと。

焦ってしまうと予期せぬトラブルが発生いたしますよね。
苛性ソーダはとても強いアルカリ性のため、人の肌に触れると火傷をしたりもしますし、床等に飛び散ってしまうと大変です。ですので、時間のないときには扱わないようにしましょう!

2、喚起の良い場所で行うこと

苛性ソーダは水分と合わせると80度近くまで上がり蒸気とともに強い匂いも発生しますので、喚起が大切になります。
人により、苛性ソーダ水の匂いで気分が悪くなる方もいらっしゃいます。気分が悪くなった場合は、空気のきれいな場所で
しばらく安静にします。

3、作業スペースは十分にとり新聞紙または厚手のテーブルクロス等を敷くこと。

苛性ソーダ水などをこぼしてしまったときに作業台を傷めたりしないようにです。
【対処法】必ずゴム手袋をしたまま
テーブルや床などにこぼした場合は》すぐにふき取り、何度か水拭きをします。
カーペットなどにこぼした場合は》すぐにふき取り、再度中和させるため食酢を吹きかけて拭き取ります。

4、ゴム手袋、エプロン、ゴーグル(保護メガネ)、マスクを使用して作業を行うこと。

ゴム手袋・・・苛性ソーダから肌を守るため。肌についてしまうと火傷の恐れがあるため。
【対処法】肌についてしまったら、すぐに大量の水で洗い流してください。大量についてしまい何か炎症が出ている場合は
すぐに医師の診断を受けてください。

エプロン・・・洋服につくのを防ぐため。
【対処法】ゴム手袋をしたまま
少量の場合:すぐに部分洗いをする。家に帰ったら再度洗剤を使用して洗ってください。
広い面積に大量についた場合:肌につかないよう気を付けて脱ぎ、可能ならすぐに水だけでもいいので洗い流す。帰宅後、再度洗剤を使用して洗う。

ゴーグル(保護メガネ)・・・目の中への侵入を防ぐため。万が一入ってしまうと失明の恐れなどもあるため。
【対処法】すぐに大量の水で15分間洗顔した後、必ず医師の診断を受けてください。

マスク・・・苛性ソーダの粉や蒸気を吸い込まないようにするため。
【対処法】匂いなどで気分が悪くなった場合は、別の場所で休憩をします。

5、苛性ソーダを溶かす時はシンクの中やボウルの中で行うこと。

苛性ソーダ水をこぼしてしまったとき、床などに飛び散らないので事故を防ぎやすいためです。

6、苛性ソーダを扱った手袋で顔や洋服などをむやみに触らないこと。

苛性ソーダ液などが手袋についているかもしれませんので知らずに顔などを触れるとけがの原因になります。家具などを知らずに触れると苛性ソーダ液が付着してしまい知らずに家族などがその場所を触るとけが等の原因になります。

7、お子様やペットがいる場所では行わないこと。

苛性ソーダ水を触ってしまったり、万が一飲んでしまったりしたら最悪命にかかわることもあります。ですので、落ち着いて作業できる場所で行う事が大切です!

万が一子供が誤飲をしてしまったら、絶対に吐かせないで直ちに大量の水を飲ませてください。その後すぐに、医師の診断を受けます。
動物の場合はすぐに病院に電話して指示を仰いでください。

上記が苛性ソーダを扱う上での注意事項7つの理由になります。
どうしてという理由がわかっていたほうが、注意しやすくなりませんか?
そして、さいごに保管方法を確認していきましょう!


苛性ソーダと苛性カリの使用上の注意と保管方法!《手作り石鹸作り》:苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)・苛性カリ(水酸化カリウム)の保管方法は?

さて、ここまで苛性ソーダ・苛性カリの使用上の注意を見てきました。
最後に、苛性ソーダ・苛性カリの保管はどうすればいいの?と思いますよね。

苛性ソーダ・苛性カリは何度も言いますように、毒物劇物のため、素手で触ってはいけないものです。
ですので、厳重に保管する必要があります。
鍵のついた棚などがあればそこがいいのですが、なかなかなかったりしますよね。

ですので下記の事項を守り保管してください。

苛性ソーダ・苛性カリ保管方法
自分以外の人が触れられない場所への保管をしてください。
特に子供やペットが絶対に手の届かない湿気の少ない場所へ保管ください。

苛性ソーダ・苛性カリは湿気を含むと固まったり溶けたりしてしまいます。
(特に苛性ソーダの方が固まりやすいです)
そうしますと、石鹸づくりに影響が出てきますので気を付けて保管ください。

それでは、今回は苛性ソーダと苛性カリの使用上の注意と保管方法についてご説明いたしました!

最後までご覧くださいましてありがとうございました。


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